空ゴト日和

本とゲームに埋もれた日々

4/12 読んだ本「変な家2」

・読んだ本

変な家2 ~11の間取り図~

映画が面白かったので読んでみたのだが、あまりに救いのない話に暗くなってしまった。

多分、これが1巻みたいに映像化したら、視点が語り手や栗原さんになるのでそこまで感情移入することはないのだろうけど、小説だと、それぞれの断片の話の人達に感情移入してしまって、やるせない。特に(ネタバレ注意)子供がかわいそうな目にあって、その報いがないいままに話自体は終わってしまうので、感情の持っていきどころがない。

ただ、間取りの謎をきったけに、11の証言(短編)が追加されるごとに、少しずつ謎のピースが集まっていき全体図が見えてくる構図はすごくロジカルで、ホラー小説というより推理小説、もっというと謎解き本に近いものを感じた。

作者のことをあまり知らないのだけど、全部このような形式なんだろうか。普通の小説形式のものも読んでみたい気はした。

 

 

4/11 アニメの話

・今更、前期アニメを見始めた。

「最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。」

何の力もない8歳の女の子が村から追い出されて、スライムと一緒に旅をするスローライフな話。今のところ、チート能力があるというわけではないので、まわりの人たちの優しさに支えられて物語は進んでいく。
スライムがひたすらかわいいのは動画的勝利だなぁと思う。

5話まで見たけど、定住地がなく、特定のレギュラーキャラクターもまだ見えないので、逆にどんな風な話になっていくのかわからない楽しさがある。

原作も少し興味はあるが一旦アニメを追いかけます。

対して、今期アニメは全然チェックできていません。

「烏は主を選ばない」は原作既読なため、一応見る予定ではあるんですけど、確か、アベマではやらないんですよね。

「Unnamed Memory」も、見る予定ではあるのだけど、こちらは怖すぎて見れない。絶対、原作通りにはならないでしょう、飛ばしまくるでしょうという謎の確信がある。そんな私の予想を裏切って欲しい、が、どうなんでしょう。

原作を知らないアニメに関してはこれから評判などを聞いてからかな。

 

 

4/10 読んだ本「天の川の舟乗り」

天の川の舟乗り: 名探偵音野順の事件簿 (創元推理文庫)

音野順シリーズ第三弾。久しぶりすぎて懐かしくなってしまったけど、相変わらず、面白い。ひきこもりで気弱な名探偵と、強気でぐいぐい行くワトソン役という凸凹コンビがとても好き。うじうじ悩む名探偵に対して、責任は俺が取る、とばかりに事件に引き連れ回すワトソン役はあまりにバランスが良い。

個人的に、1作目の『人形の村』が一番好き。白瀬の友人であるオカルトライターが、呪いの人形を取材しに行くも、何が何やらわからぬまま報酬だけ貰って帰らされてしまった。その謎を音野が解くのだけど、最初の依頼から最後まで、変だなと思った些細な出来事にキレイなオチが付いて、すっきりさせてくれるのが絶妙だった。

2作目の表題作である『天の川の舟乗り』は中編と長め。珍しく、ちゃんと依頼を受けて、村まで出かけて、事件が起きて、解決するという、話自体はオーソドックスな流れだった。ただし、ここでも音野はぐたぐだと行きたくないそぶりをずっとしているが、白瀬がやる気満々で引っ張って行くので見ていて小気味良い。

3作目は『怪人対音野要』という兄・大活躍の話。
名探偵の兄だ!なんて本人は名乗っていたが、本人がめちゃくちゃ名探偵っぽい。兄、もっと活躍して欲しい。

北山猛那さん、最近あまり読んでなかったけど、やっぱり面白かったので、他作品も読んでいきたい。

 

4/9 読んだ本+α

・読んだ本

後宮星石占術師 身代わりとなるも偽りとなることなかれ (角川ビーンズ文庫)

面白かったんだけど、発行が1年以上前で、続きは出ないのかな。

身代わりものというより、男女共同事件解決もの。太子に掛けられた呪いを説くため、後宮に入り、その中で別の事件も解くことになるという。主人公の女の子がとにかくお人よしで、それなりの理由があるのだけど、ただのいい子ちゃんを通り越して『趣味が善行』として吹っ切れていて面白い。ヒーロー側の事情は、正直、今の時点ではまだよくわかってないのだけど、どうやらいい人っぽい雰囲気はあり、明らかに気がありそうなのに全くの無自覚で、それでも一緒にいたい、大切にしたいという想いだけはもう前面に出ていて、二人の今後が本当に楽しみなので、続きは出て欲しい。

最近、女性向けラノベ全般にいえるけど、私が面白いと思うものに限って続きが出ないで、イマイチ(失礼)だと思ったものに限って続編出る、みたいなことが多くて、だからこそラノベからは手が離れて、ますます私好みの作品はなくなる、という悪循環があって、ラノベを決して嫌いになりたくない私としては困っている。

人気があるタイプの作品Aと、人気のないタイプの作品Bがあった時、Bを切り捨ててAみたいな作品ばかりを作っていたら、自然に人は減っていくのはわかるだろうに。

こういうことって、商売としては仕方ない面もあるから、だからこそ、ネット小説が主流になればなくなるのでは?と思った時期もあったのだけど、実際は正反対で、世間の主流に合わせて書かれた話こそが有名になって、おそらくは、主流でないものは、あったとしても表側には出ずにひっそり消えてしまっているのたろうなと思うと悲しい。

でも、私には、大量のWeb小説を漁るような気力はないので、それ系を仕事にしているか、大量に時間がある人は頑張って欲しい。私はいつだって面白い作品を求めているよ。

 

 

4/8 最近は加賀美ハヤトに嵌っている

今月の表のブログも書き終わったところで、他の方のブログを見て、また日記めいた何かをやりたくなったので、やります。

毎日更新をするとなると、本だのゲームではなく、Vに嵌っている身としては、ほぼほぼただの動画情報になってしまうのだけど、毎日更新は毎日することに意義があるので、飽きるまでやります。

今日は、加賀美さんの『バイオハザード』実況を見てました。

【biohazard HD REMASTER】実は初プレイです。【にじさんじ/加賀美ハヤト】 - YouTube

バイオは1~3までやったけど、サバイバルゲームとなってしまった最近のものより(最近のはやってないが)、ホラー色の強かった昔のやつが好きです。化け物だとわかっている化け物を倒す話ではなく、何が起こっているかわからない館で探索するという話が好きなんだ。これって全然タイプの違うものだと思うのに、なぜこうなってしまったんだろうというのはある。多分、世間でウケたのがホラーという”お話”ではなく、”ゾンビを倒す”という部分にあったんだろうなというのはわかるよ。

加賀美さんはそもそもルカの『8番出口』を見た時期に、おススメにあったのを見て、知ったのだけど、他の人と違って、敢えてチャット欄を見ないで間違い探しをしてくれたので予想外の面白さが出来上がっていた。

【8番出口】 都営地下鉄 加賀美 【にじさんじ/加賀美ハヤト】 - YouTube

加賀美さんの”ワタクシ”という言い方がとても好きだよ。

正直いうと、こんな風に脇道にそれながら別動画を見ているから、『VCR GTA』が全然見終わらないんですよ。

 

3/28 最近読んだ本とくすまも

ブリジャートン家3 もう一度だけ円舞曲を (ラズベリーブックス)

3巻まで読みました。次男ベネディクトの話。

内容がとてもシンデレラ。伯爵の庶子として生まれ、まわりからは女中として扱われ、意地悪な継母、姉妹たちに虐められながら生きてきた主人公が、一夜限りの夢として仮面舞踏会に出てそこでベネディクトと出会い、恋をする。しかし、自分の素性を言えないまま姿を消して、ベネディクトは残された紋章のついた手袋を手掛かりに彼女を探すことに。

最近、海外ロマンスものでも日本の少女小説系統と同じく楽しめるものと感じ始めたのだけど、何となく、男が情けないというか頼りないパターンが多いなと思う。特に今回、女中と伯爵家次男という身分差が問題になるのだけど、好きになったからといって浮かれきって”愛人”になってくれは中々ない。リアルさを求めるならこちらの方が正解なのかもしれないが、リアルさを求めているわけではないのだよという気持ちはある。ただ、最終的に母親であるヴァイオレットがめちゃくちゃかっこ良く、円満解決にしたのは気持ち良かった。このシリーズは全体を通して母親ヴァイオレットがすごくいい女で、子供たちの結婚恋愛話を安心して見ていられる。次巻も楽しみです。

 

肉食屋敷 (角川ホラー文庫)

小林泰三さんの初期の短編集。

表紙のイメージイラストが素晴らしい。作中に出てくる怪物のイメージ通りな表紙って以外にありそうでない気がします。
表題作は、表紙からのイメージ通り、謎の科学者が研究しているという屋敷に赴くと、そこは気持ち悪いうねうねとした屋敷で、中にいた人からとんでもない話を聞かされるというもの。化け物屋敷が出来上がってしまった経緯、それを話している人の謎、それを聞いてる”わたし”と、二段三段とオチが用意されていて、相変わらず上手い。怪物小説風でありながらも小林さんは本格推理の人だなと思ってしまう。

個人的には『妻への三通の告白』が一番好きだ。始めの方は、作者読みでマイナス面での嫌な想像をしてしまったのだけど、最終的には優しさを感じた話だった。誰にも迷惑をかけず、本人が幸せならそれは本当に良いことだと思う。

小林さんが亡くなってから大分経つが、本(文庫化、或は新装版など)が続々と出ているのでいまだあまり実感がない。書店に本が並ばなくなってから、きっと寂しさを感じるのだろう。

亡くなった作者繋がりですが、

「薬の魔物の解雇理由」の続きを出して下さい!

つい最近、くすまも漫画11話が配信され、2巻発売日も決定したとはいえ、私の望む本質は、小説の続きが出ることです。

漫画は漫画で面白い、それはわかる。でも、久しぶりにその部分の小説を読み返してみると、文章が美しすぎてひっくり返りそうになった。まじで素晴らしい。この文章の美しさだけでうっとりする現象は私の中で、桜瀬さんだけなんだ。この美しさを、全人類に伝えたい。

作者が生きていたら、いつか伝わるだろうと心穏やかに見守っていただけかもしれないけれど、お亡くなりになりwebにしか文章が残らない現象は悲しすぎる。どうか紙の本として残して欲しい。宜しくお願いします。

いないかもしれないけど、くすまもの話をするのは久しぶりなので、もし知らない人がいたら「薬の魔物の解雇理由」を宜しくお願いします。

なろう版→薬の魔物の解雇理由 (syosetu.com) 

小説書籍→薬の魔物の解雇理由

漫画版 →薬の魔物の解雇理由@COMIC 第1巻

 

3/20 映画「変な家」を観てきた。

映画「変な家」を観てきました。

原作は読んでないけど、おそらく内容は全然違うだろうアクティブホラーな話でした。原作では(おそらく)現実的な解釈の域を超えないのだろうけど、映画は元の間取りから連なるネタを取り入れて、動きのあるホラー映画として上手く作られていると感じた。ただその分、映画版は、事件が現在進行形で動いているため、家に不法侵入したりされたり、どう考えても傷害事件な警察案件なのに警察には一切連絡しなかったりと、ホラーといえばそういうものなのかと思いつつも、普段ミステリー読みの人間としては気になって仕方なかった。

(ここから若干ネタバレ)

物語構成としては2段階にわかれていて、前半部分はホラーかと思ったら実は人の仕業でしたというミステリー風味で、この部分は個人的にとても好きだったのだけど、後半は、そこから謎の追求のため因習村に激突しますという、おそらく原作の雰囲気とだいぶ違うアクティブな話になっていて、最後のお屋敷でうろうろしてギミック見つけてそこから逃げ出してという場面は、すごくホラーゲームのシーンを思い浮かべてしまって別の意味で興味深くはあった。

ただ、こんなツッコミをしながらも、まあまあ楽しくは観れました。私は、謎があって→解決する、という構成のお話が好きなので、ホラー強めでも原作以上にしっかり解決はされているので、そこは寧ろすっきりした。面白かったです。