空ゴト日和

本とゲームに埋もれた日々

11/4 「薬の魔物」回顧録メモ(356-361)

「薬の魔物の解雇理由」読み返しにて、全ネタバレ注意。

戻り時騒動の話。2週目なのに面白くて一気に読んでしまった。記憶を失くしたディノと新たな出会いをしてしまうネアの話でもあるけど、私的にはやはり使い魔さん獲得の話でありました。この時、ネアが、アルテアの悪さをすることも含めてそれが魅力であり縛りたくない自由でいて欲しいと内心で思ってしまうのが、本当に好きで、正直いうと、アルテアが”使い魔”なんて枠に納まってしまうのは嫌だなとこの時はとても思っていて、ネアの内心にはうんうんと頷いてた。しかし、使い魔になったところで、アルテアの質は特に変わらなかったので、そこは本当に良かった。今(最新)のアルテアとネアの関係も好きは好きなんだけど、やはり対岸で向かい合ってる二人がとても好きだ。いや今の背中合わせというかぴたりとくっついてる(イメージ)二人もちゃんと好きなんだけど、どっちも好きなんだけど、両方が同じ時間軸には存在しないわけで、そんな過去から未来へと変わりゆく二人の関係が本当に好きです。ありがとう作者様、一生感謝する。

 

(356/980)戻り時騒動開始

ディノが戻り時の妖精に刺され時間が2年間戻ってしまう。
原作が2000話近くありながら、この過去ディノががっつり描かれたのはおそらくこの話だけというかなり貴重なディノである。少しだけならあるものの、話が続けばまた見れるかもと思っていただけにそこはちょっと残念である。今のネアと伴侶状態の中で過去に戻ったらどんな風になるのかなとか見てみたかった。昔の、ディノと出会ったはかりのネアは、ディノに嫌われてもいいとばかりの態度で怖れ知らずだった、けれどこの時は好きであるがゆえにディノに嫌われるかもしれないという怖さを持ってしまった、ならば最新の一生共にいるのだと決意した伴侶であるネアならばどんな態度になるのかな。
この時のディノを怖れるネアの心理描写がとても素晴らしくて、桜瀬さんの文章は読み手を引き込み同調させる力を持っていて本当にすごい。心がぎゅいんぎゅいんするのですよ。

そしてアルテアが悪巧みを始めます。

(357)

記憶のないディノ。一度城に帰ろうとするディノを引き留めるネア。なんというか、押してダメなら引いてみろという格言?があるが、ディノは引いてみるべきだったかなと思いもしたけど、初期の段階でやってたらネアからは喜んでバイバイされてましたね。こんな風に離れられなくなる怖さが嫌で、初期のネアはディノに惹かれないようにと気を張っていたのに、まさにそんな状態になってしまうなんてね。弱気のネアが大変可愛らしかったのだけど、ディノと対面していくうちに徐々にいつもの調子を取り戻していく流石のネア。

(360)

ノアがいて本当に良かった。この頃から家族同然の関係なのに、アルテアさんが一切存在を知らないというのも面白い。この頃から面白いアルテアとノアの関係。

何も知らないアルテアが登場。ア・ル・テ・ア、この頃から、圧倒的強者としての魔物属性と、一人だけ何も知らないという不憫属性を同時兼ね備えている、私みたいなアルネア民じゃなくても注目せざるを得ない存在に。この後に、お母さん属性やら謎のちびふわ属性が付属されるのだけど、それでも魔物らしさである人に害をなす残忍属性が無くなるわけではないというところがアルテアの良きところ。

そして、”対価”に守護の上乗せをするんじゃない!アルテア、またも言うことを聞く対価に守護の要求をしてきたのだけど、私が間違ってるのか、普通に考えておかしいと誰か言ってくれ。どんだけネアが好きなんだ。

(361)

アルテアからのフルーツタルトに仕掛けられた悪行がばれます。とはいっても、誘惑や魅惑に用いられる術式であり好感度を上げるものだとか。どれだけアルテアはネアを(以下略)。フルーツタルトを持ってきた際、全部おまえのものだとか言いだした時は、この時のアルテアはネアの腰の管理はまだしていなかったのだなとか呑気に考えていましたが(2週目なのに)、そういうことだったのですね。そのせいで大層お怒りのネアは怒りのメッセージ連打をアルテアに送るが、アルテアがとても楽しそうにカードのやり取りをしている姿が見える。見えないけど見える。いちゃいちゃすんな(もっとやれ)。

長くなったので一旦終わる。
冒頭の使い魔の話まで行かなかった。
次回は騒動の終了から風邪引きまでかな。