最近、親が私の本を読む話をします。
有栖川有栖さんの『鍵の掛かった男』を読んで、これを本当に作者が体験した話を書いた本とか思ったらしく、めちゃくちゃびっくりしました。これは、作者と同名の有栖川有栖という作家が主人公のミステリーなのですが、まさかそれを本当に作者本人の話だとは思うとは。大阪の街並み描写がリアルで、作者の実体験でエッセイだと思ったみたいなんですよね。ちなみにうちの親は、本なんて買うのは勿体ないと昔から私に本なんて邪魔だから捨てろと言ってたぐらいの人です。それが最近何の心境の変化なのか、私の本棚から何冊か、読み始め、面白いとは言いつつ、なぜか途中で止めて、また別の本を読み始めるといったことを繰り返し、なぜか最後までは読みません。理由が私にはさっぱりわかりません。面白いなら最後まで読めばいいのにと。聞いたところ、また後で読む、らしいのですが。
ちなみに、親が私の本棚から読もうとした本リスト
有栖川有栖『鍵の掛かった男』
村田沙耶香『コンビニ人間』
高殿円『上流階級 富久丸百貨店外商部』
坂木司『切れない糸』
湊かなえ『告白』
森博嗣『読書の価値』
私も、おすすめなどを聞かれ、好みとかわからなかったので、宮部みゆきや恩田陸などわりと無難なものをおすすめしたのですが、それも面白いと言いながらなぜか途中でやめた。
まあ森博嗣さん曰く、本というのは読もうと思うことに意味があり、ぶっちゃけ中身を読まずとも良い、らしいのでそういうことなのでしょう。