「薬の魔物の解雇理由」読み返しメモの為、 シリーズ最後までネタバレ注意。ゆっくり再読中。
◆
バーレン事件は終わり、翌朝。つい昨日まで敵方陣営にいたアルテアが、さも何事もなかったかのように同じ朝食の席に着く。このどの面アルテアさん大好き。とはいえ、今回に限っては不本意に敵側にいた訳だし、ネアに助けられたということもあって、ネアのお腹を心配したり、おでこ触ったり(←これは何だったのか)(触りたかっただけ?)あれこれ世話焼き属性の片鱗を見せる殊勝な態度。去り際に謎の持ち上げもして、ネアが自分のためにむちゃをしてくれたと思って、嬉しかったのにそれを口に出さず態度で示すからアルテアは!本当にアルテアは頑なに口では何も言わない。この回は、ひたすらアルテアがネアを心配してる様が見れたので最高に良きでしたね。
(454)
アルテア視点。この話もとても好きだ。自分の過失からディノに排除されるかもと畏れるアルテアさんと、そんなことは考えてないディノ。ここ、普段は傲岸不遜とも取れる態度で誰に対してでも臆することを見せないアルテアが、ディノに対し正しく畏れを抱いていることを見れるとても貴重なシーン。
アルテアが怖れるのはネアに関連した何か、初めて失くしたくないものを手に入れてしまったがゆえという部分が多い中、自分より上位の存在である万象に対し畏怖を感じるのはゾクゾクする。そして、このことを踏まえて、気象性悪夢の際の首バッサ事件やその他過去に殺し合うこともあったというのも本当なんだろうなと思うと、二人の関係性が好き過ぎて好き。一生仲良く二人でネアちゃんを囲ってくれ。
ところで、この辺読んでてふと思ったけど、アルテアさんはこの頃から既にネアのことめちゃくちゃ好き過ぎだったのでは思い始めた。ノアが登場してバーレンにやったことを知られるとネアに嫌われるよと言われ、"嫌のことを言われた"とアルテア。ネアに嫌われるのが嫌なことと自覚している。嫌われるのが嫌なのはそれはただの執着じゃないんよ。でも、そんな風にネアの機嫌を窺う感じになるのが嫌で、認めたくないと。アルテアの内心に騙されてたけど、好きを認めたくないがゆえの、いや好きじゃねーしただのお気に入りだしとかいう言い訳だったかもしれない。正直、1周目は、少なくとも私はアルテアの心が実際どこにあるかわからなかったので、その不透明な見えなさが魅力でもあり好きだったので、作者の筆具合が最高だなと改めて思ってしまった。
後半、ノアがアルテアのことをネアにズバリ聞いたシーン。
"少し前なら男性としてドキリとすることもありましたが”とあるので、ネアも、ここら辺から安全圏男と認識しつつあるのだなと思ったしまった。
ちょっと前まで、「何でもしてあげます」「ほお、何でもか?」「嫌な予感がしたので撤回します」の流れだったのが、今なら「何でもか?」「もちろんです。パイですか、フルーツケーキですか」「何でだよ」の流れになる。嫌な予感がしていた頃ののネアさんが今や懐かしいね。
最後、もふもふ好きのネアの為に、縫いぐるみをプレゼントするアルテア。この辺がアルテアがアルテアたる所以。ディノはスーパー彼氏だけど一周回っても縫いぐるみプレゼントは思いつかない。ネアが縫いぐるみにアルテアと名前を付けたと知って、いつか燃やそうと思う、なんて、心の中で照れを爆発させないで欲しい。ありがとうございます。
◆
FGOネタバレ対策のため、ずっとネット断ちしてるんだけど中々終わらない。FGO好きだけど、好きがゆえにこういうところ面倒くさい。好きがゆえに、自分がネタバレ嫌だからという理由なので仕方ないけど、もうちょっと細切れに配信しては如何でしょうかね。