空ゴト日和

本とゲームに埋もれた日々

10/15 「薬の魔物」回顧録メモ(339-347)

「薬の魔物解雇理由」読み返しメモにて、全ネタバレ注意。

ほぼアルテア中心の話題しか出してないのに、すごくゆっくり進んでいます。一生薬の魔物で楽しめるかもしれない。

(339/980)アルテアとジャングルに落ちた話。

偶然の事故にせよ、落ちた瞬間咄嗟に道を閉じてディノが来れないように悪さをするという、ネアと二人きりになる時間を決して取りこぼさない周到さ。よくウィリアムに対して腹黒いなんて突っ込みをするアルテアだけど、アルテアだって十分真っ黒なんですよ。見えてる黒さだから腹黒くはないのか、突っ込みがいないせいなのか。

鯨に対処するために、一時的にネアと離れ、自身の白ステッキを渡す。このシーンが実はめちゃくちゃ好きだ。白ステッキはアルテア自身から作られている、もはやアルテア自身といっていいので、これをネアが抱きしめるというのは、ネアが!アルテアを!と勝手にものすごく興奮したんですけど、実はステッキをネアに渡すシーンはあんまりなくて、というかここぐらいではと思うので、このシーンは大変貴重なのです。

そして、アルテアがちょいと目を離した隙に、死の呪いを受けてしまったネア。それを回避すべく、「毎年春告げの舞踏会に連れて行って下さい!」と言うのだが、アルテアから、それは求婚の言葉になると意地悪く言われる。アルテアさんの選択の罠。こういう時のアルテアの描写が大変素晴らしくて好きだ。なんというか、良かったね、と言ってあげたくなる。ネアは毎回アルテアを満足させる選択をしてくれるのだよ。

そして、ディノが来て、この死の呪いは簡単に解けるのだと言われ、アルテアに騙されたことを知る。

“「ま、俺も得るものがないとな」”

得るもの得られて良かったですね!

(340)お風呂で背中合わせのディノとネア

ネアが求婚の言葉紛いのことをアルテアに言ってしまったことを、普通にアルテアに求婚してしまったのかと思い落ち込んでいたディノ。寧ろ、それでこの程度の荒ぶりで済むのかと驚いていたネアだけど、そうなんだよ、ディノはすごく優しいんだよ。多分ね、ネアが心変わりしたとしても、ものすごく落ち込むけど、ディノはそれを許す気がする。生きて動いてくれてさえあればいい、とディノはよく言うけど、多分本当なんよ。それを考えると本当にネアの相手がディノで良かったなと思ってしまう。私は、アルテア、アルテア言ってるけど、ネアの相手がアルテアなら絶対に幸せにはならない。あくまでディノのパートナーであるネアだからこそというのがある。ネア、幸せになってくれ。

(345)ディートリンデさんの森にて

アルテアのことを、悪い遊びばかりしている親戚のお兄さんと評す。言いえて妙だなと思うなど。実際、ネアの立場からしたら、この時点からすると面倒くさいことこの上ないし、よくぞお互い仲良くなったなと感慨深くなる。

(346)シシィ登場。春告げドレスの試着。

(347)アルテア視点。ほこりとホタテの呪い。

ウィリアムからの嫌がらせで、イヴリースの元にほこりを連れて行く。
あまりウィリアムを怒らすなよというアルテアだったが、イヴリースがウィームの歌乞いという言葉を出した途端、アルテアもぴたりと反応する。シルハーンの歌乞いで、ほこりの名付け親で、あいつは俺のお気に入りでもある、と言うんだけど、ネアのことお気に入りとはっきり言うのは珍しいな思った。解雇の時はわりと言ったのかな。継続だとそういう風にはあまり言わなくなったような気がする。もはや、お気に入りどころではないと自覚したからかもしれない。

次回は春告げの舞踏会。そちらは別枠取りたいので今回はここまで。