空ゴト日和

本とゲームに埋もれた日々

12/19 最近読んだ本の感想

・最近読んだ本のプチプチ感想

悪役令嬢はモブ従者を振り向かせたい (アイリスNEO)

主人公の女の子が押せ押せの突進型。好き!結婚して!と常に連呼するも、相手の従者は寄るな変態!と塩対応。でもそんな冷たい視線も好き!とばかりにめげない二人の関係が好きになれるなら絶対面白いと思います。実は塩対応には理由があって、心の中では満更でもない、どころか普通に両想いなんだけど、従者の人が結局どういう選択をするのかわからないまま中途半端なところで終わってしまったのが残念。続巻に期待。

悪役令嬢最後の取り巻きは、彼女の為に忠義を貫く! (アイリスNEO)

"悪役令嬢"っぽい高飛車な女の子がその性格ゆえ婚約破棄をされそうな中、そんな彼女を崇拝している"取り巻き"な主人公が、ソフィア様ならもっと相応しい人がいるはずと、婚約者候補探しに奮闘する。女の子同士の主従成分強め、ラブは悪役令嬢の兄なる人と、ソフィア大好きという意見の一致で一緒に奮闘するなか徐々に距離が近づいていく、といった感じ。個人的にラブ成分はは主人公組よりも、ソフィアにちょっかいをかけてくるバルクホルンとソフィアの関係が好き。

クランツ竜騎士家の箱入り令嬢 箱から出ても竜に捕まりそうです (一迅社文庫アイリス)

番(つがい)システム(女向き小説によくある、なぜか運命の相手が"番"として決まっていてそれに抗うとペナルティがあるという謎システム)あんまり好きじゃないんだけど、竜の長候補が番といわれ、お互い人間/竜が番なんてあり得ないと、始めは戸惑っていたものの一緒にいるうちに情が湧いてくるという感じ。圧倒的強者である竜と人のペアリングは好き。ただ、竜と人が仲良く共存している世界ってのは個人的には"NG"なんだけど、そのあり得ないからこそ竜と人という組み合わせいいよねという矛盾した謎感情はあります。

インド倶楽部の謎 国名シリーズ (講談社文庫)

ノベルスって文庫化するのに2年掛かるんだなと日付を二度見しました。ノベルス発売当初は買う気満々だったのになぜそんなに時が経ってしまったのか。カナダ金貨もそのうち文庫化してしまいそうな。そんなわけで火村シリーズ新刊をやっと読めました。今回の話は、前世、過去現在未来を視るというアガスティアの葉にまつわる話。前世云々の話をする人々を前に、前世なんてあるわけないだろ!という会話は一切せずにふんふんと話を聞く警察の方々が大人だ。なんとなく、超常現象なんてあるわけないだろと切れる警察vs現地の犯人候補たちみたいな構図を推理小説ではよく見るので。そうだよな。わざわざ怒らす必要ないもんな。もちろん内心ではそんなことは信じてないのだけど、言い争うことなく淡々と進行するのが面白い。今回の話、外側から観ながら捜査する系の話なので、小規模な事件に見えるかもだけど、少しずつ手がかりが集まりパズルのピースのように色々なものが合致していくのは流石です。後、相変わらず、アリスと火村の関係性が絶妙。絶妙な距離感。遠すぎず近すぎず、別にいちゃいちゃしてないけど、めっちゃいちゃいちゃしてるんだよわかっていやわからなくていい。

面白かったです。この勢いで近いうちにカナダ金貨も読みたい。

 

ここまで書いて、こんなに長くなら向こうのブログに...とも思ったのだけど、もう面倒なのでこのまま投稿します。ぶっちゃけ、ここのブログに感想書くときはあまり精査せず思うままさらっと書いてるんだけど、それがいいのかもしれない。感想書くぞと気合いれると逆に書けないパティーンは多いです。

後、岸辺露伴の小説(ジャンプの短編集のやつ)も読んだけど、個人的に文章が無理でした。なんか漫画っぽさを意識して出そうとしてるのか微妙にむず痒い文章になってるんですよね。アイデアや構想は良かったので、実写の方は問題ないでしょうけど。そちらは楽しみにしたいと思います。