薬の魔物以外の本をやっと読めました。といっても、携帯の充電が切れて、手持ちの本を読むしかなかったのですが、とても面白くて、一気読みしました。
帝国の皇帝が突然皇子たちの目の前で自死し、その謎を解くべく、ヴィクトリアとアドラスは皇子に呼ばれることになるという今回の話。シリーズ第二弾。謎があまりに謎すぎる中でも、新たな皇帝を選ぶため継承選が行われ、始めはお互い反目しあっていた皇子皇女だったが、いわゆる閉ざされた特殊空間の中にあって最終的には仲良しになってしまったのが、何というか、とても物語的な落ち着きがあり、大変良かった。
新たなエピソードの始まりという雰囲気で、主人公たちの"敵"となりうる存在が明るみに出て、これからこやつと対決していくのでしょう。そして、個人的にはロディス皇子がかなり好きです。アドラスとの関係も良いコンビぶりで、この二人が組んだら中々最強なのでは思えた。1巻は単純にストーリーがとても好きだと思えたけど、2巻に入ると色々個性的なキャラが見えてきて、これからも楽しみなシリーズになりそうです。
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そしてここからは「薬の魔物」感想メモです。
解雇理由が読み終わり、少し落ち着けるかなと思えたら何のその、結局次の日に失踪を読み、その後すぐに継続を読み始めました。無理でしたね。
始まりは穏やかで、やはり伴侶になった以上、そこまでの大事件はないのかと思っていたら、潜入捜査の話。なんと、ネアの記憶を自ら(魔物たちの手で)消しての潜入という、ここにきて安全かつ、何度も見てももおいしい”記憶喪失”イベント。もう百回くらいやって欲しい。異世界に来て、不安の中謎の教会に落とされて、歌乞いの説明をされる、そんなファンシーの中でも擬態したディノやアルテアに出会うのだけど、何度みても初対面シーンは良いですね。特にアルテアに関しては、毎回、こいつは悪人に違いないと警戒心ばりばりのネアが最高です。下着姿でアルテアの部屋に落とされたときも、さっとケープを羽織らせてもらい、もしかして優しい人かも戸惑うネアのあの心の動きが最高に良い。アルテアがネアを心配してるシーンもすごい好きなので、やはりネアには危険な目にあって欲しい。
現在、宝石の街の話あたりまで読みました。重要な話ではあるのだろうけど、対策がかなり盤石だったためそこまで命の危険はなく、次なる事件を期待してこれからものっそり読みたい。