空ゴト日和

本とゲームに埋もれた日々

6/18

篠原悠希さん『後宮に星は宿る』(角川文庫)を読みました。

シリーズ1巻目です。これはやばい面白かったです。

一族全ての死が決定された中、女装して後宮に潜み生き抜く主人公の話。中華後宮ものといえば最近は数あれど、男の子が主人公で、こんなにも死が身近でぎりぎりの中生きている話は中々ないのではと思います。それでいて主人公がおっとりしているせいか、悲壮感というような暗さではなく、寧ろ頑張って今を生きようとする活進力の方が強く感じます。

篠原悠希さんの作品は『親王殿下のパティシエール』が面白くて読んでみたわけですが、生死に関わるシビアさとほのぼの的な日常さが同居したようなそんな作風の人なのでしょうか。とてもいいですね。続きも早めに読みたいです。