空ゴト日和

本とゲームに埋もれた日々

9/6

阿久津隆「本の読める場所を求めて」を読みました。

本を読める場所。家は意外に読みにくい、そして外でも意外と読む場所がないという、前半部分の話はとても面白く読めました。しかし、後半、これは作者が本を読める場所として開店した店について語る章に入ると、これは面倒くさい、と思わざるを得なかった。会話が禁止、パソコンのキータッチにすら気をつけて、ボールペンのカチカチすらダメとか。本を一人で読むのなら、パソコンもボールペンも確かに必要ないが、正直、そんな緊張を強いられる店に行きたくはない。まあ、それでも需要と供給がかち合っているみたいでまあまあ上手くいってるらしいのでそれはそれで良いのでしょうが、私は無理です。私としても、本は基本家では中々読みにくく、一番ベストは電車、次にマクドあたりという人間で、外で読みにくいという意見には賛成ですが、作者ほど拘らなくとも十分楽しくゆったりと読めてます。たまにうるさ型の客たちに遭遇しても、今日は運が悪かったなと思う程度で、別にいらっとまでしません。

ただ、読書会を求める人がいれば、こんな神経質に本を読める環境に拘る人もいる。同じ本が好きという共通のものを持っていても、本当に千差万別だなと面白くも思いました。