空ゴト日和

本とゲームに埋もれた日々

7/25~7/30 「薬の魔物」感想メモ

7/25~7/30 「薬の魔物の解雇理由」を読んだ感想メモ

もう少し何とかしたいなぁと思いつつ、今現在でさえ、それよりも続きが読みたいに頭が支配されていて、冷静になれないので、本当にただの感情メモです。

 

・工房中毒を治すところまで

まさかアルテアさんが、こんなにも健気系使い魔になるとは思いませんでした。ちょっと前まで、執着するつもりはないだの、暇つぶしで飽きたくないから決してただの便利な人にはならない(意訳)みたいに言ってたのは何だったのか。フラグだったのか。信じられないくらい愛情を隠さなくなってしまわれて、初期の頃の、ちょっと優しくしただけで図に乗るなよとばかりに、悪さをしていたあの頃の彼はどこにいってしまわれたのか。ダリル視点の独白で、"選択の魔物"であるアルテアがそんな"選択"をしたのだと語られた時、もう、ぐぐっと来てしまいました。でも、本音をいうと、私はネアがピンチに陥ったり恐い目にあったりするのが好きなので、アルテアがネアをあまり脅さなくなってしまうのは残念だったりもする。でも代わりに世界の運命力が頑張って(ネアを危険にして)くれるかな。

・アルテア料理回からの地下に落ちて列車に乗ってイヴに出会うあたり

毎回書いてる気がするけど、アルテアが料理している姿を見るのがとても好きだ。まじで、書籍が出てくれるかわからないけど、私はアルテアの料理姿のイラストが見たいです。お願いします。アルテアが作ったものをぽいとネアの口に入れたり、逆にネアがアルテアに食べさせたりするのみると幸せになる。またこれがメインヒーローではないことが個人的には良いのだ。恋愛じゃない男女の距離感でこれをやりあってるの見るのがとても私の性癖に刺さるし、ディノがこれを許してるというか無頓着なのが良い。この三人の関係性が本当に好き。海辺の家で、ネアが、老後はこうして三人で、みたいな想像をしてほっこりしていたが、私もとてもほっこりだった。そして、メインの話は次なる事件の布石の前兆みたいなお話でした。その絡みで、ちょっとだけ魔物なアルテアさんが見れたけど、ほんの少しだけでしたね。もう少し続けても良かったのよ。最後の方では、ネアが寝るときに寂しくなってディノをぎゅうぎゅうに抱きしめてしまったら、1時間ほどでくしゃくしゃになってしまったのでバトンタッチされた、とあったのですが、これはアルテアさんを抱きしめたということで宜しいんでしょうか。相変わらず、そこ重要な、なところをぼかしてしまうにくい作品です。

夏至祭、アルテアが呪われて呪いを解くところまで

アルテアがしんどい。もはや、アルテアの女の叫びでしかないかもしれないが勘弁して欲しい。アルテアは今まで残虐な魔物としてあらゆる人間や妖精やその他もろもろを暇つぶし等の理由で損なう側にいて、それに対して怨みや呪いをかってるわけなのだけど、アルテア自身が第三席でありつよつよな魔物なので何のその状態だったのですが、ここに来てネアという守るべき存在ができてしまったわけです。今回、自分に対する呪いが使い魔契約の繋がりによりネアに波及する恐れにより色々対策を練らなきゃならなくなって、そんな中で、ネアは犠牲になった見知らぬ誰かよりも今ある大切な目の前の魔物を助けたいと選んだその愛情の深さをアルテアはわかってるのだろうか。いや、わかってるよ。そういう記述はなくとも、「馬鹿だな、おまえ」の一言に全てがつまりすぎていて、もうそこら数十分くらい私はそのページから動けなかった。思えば、確かにアルテアというキャラは他と違い特殊なんですよね。他のキャラは、誰もが何かを失った者たちで、その悲しみをネアという存在が救ってくれたりもして親しくなっていくパターンが多かったのに対し、アルテアだけは、暇つぶしで、飽きない、いわゆる"おもしれー女"扱いでネアのまわりにちょろちょろしだして、それがいつの間にか大切な存在になっていく。アルテアは、今でも表面上ではわりとツンデレ状態で、本音を言うことがほぼないというか、肯定的な台詞を言わなし、使い魔契約の際も、おまえは事故るからなと、良く考えたら全く理由になってない理由で契約をするし、けれどネアとの間では何だか通じ合ってるような見えない繋がりが見えて、見てる側としてこれからどんな風になっていくのかとはらはらしながら眺めています。これはもう私の性癖なんですけど、いわゆる恋人ではない、特殊な繋がりのある男女の関係が本当にいいなって思います。

・海竜事件、コロッケ、水玉病のあたりまで

アルテアに狂ってから、どうしてもアルテア関連のことばかり思い出されてしまうのですが勘弁して下さい。海竜事件は事件的には大きな流れの一つだろうけど、時間がおかしいわけでも影絵に飛ばされたわけでもなく、常に仲間がいたのでそこまで緊迫感もなく個人的にゆったり読めてた感じです(ネア的には大変だったろうけど)。アルテアさんが来たときには私の心が大はしゃぎし、水玉病のときは、お医者さんなアルテアさんが最高だった。本当にこいつは何でも出来る。全身を隈なく見られ特に症状がひどかったお尻は念入りに確認された、なんてそんな文章ですますんじゃないよ、もっと詳細に書いて欲しいと、相変わらずの文章描写ににくさを感じた。

徐々に「解雇理由」の終わりが近づいてきました。シェダーさんの秘密は解雇理由の方で明かされるのかな。早く終わりまで読んでしまいたい欲と、終わって欲しくないという苦悶の気持ちが激しく葛藤している。

まだ先に、失踪と継続があるから何とか精神を抑えていられるんだけど、今の生活から「薬の魔物」がなくなってしまったらどうなるのか。でもずっとこのままではいられないし、作者の死を意識したくない。せめてTOブックスさんが書籍の続きを出してくれたら、少しは安定するかもしれない。本当に続きをお願いします。