空ゴト日和

本とゲームに埋もれた日々

10/10 「薬の魔物」回顧録メモ(332-335)

「薬の魔物の解雇理由」読み返しメモのため、ネタバレです。

前回は気象性の悪夢を利用してアルテアがネアを悪夢に放り込み、その際、ディノがわざとアルテアに傷つけられということでお仕置きのためウィリアムと役割をチェンジするということに。今回は、ウィリアムとの転換期の話ですね。

(332/980)ウィリアムの薬が爆発する話。

アルテアの行く先々に小物をおいて嫌がらせをするディノが面白い。なんというか、二人がすごくじゃれあってる感じがしてとても仲良しですね。そのせいで前髪オールバックでべっ甲縁の眼鏡なアルテアが出来上がってしまった。意外にかっこいいな的な意味でネアが凝視するも、アルテアはそっと目を逸らす。かわいい。ネアは、わりとアルテアの顔好きよね。あまりガン見したら失礼だから見ないけど、本当はもっと見たいので見る機会があればとことん見ますみたいな描写がわりと多い。そしてこの回で、狐の正体がノアベルトだとウィリアムにばれていたことに気付く。つくづく、アルテアはなぜ気付かなかったのか。

(333)ネアからのウィリアムを籠絡したい発言。

これは浮気でいいと思います。というか、正直いうとこの時のネアにかなり引いたんですけど、実際これで上手くいったところもあるので、何とも言えない。これに比べアルテアさんとの関係はまさにシーソーゲームのようなお互いがお互いの距離の測りあうような状況だったんだなと。

(334)ネアがウィリアムを籠絡せんとする話。
(335)ネアがウイリアムを籠絡してしまった後の話。

後にも先にもウィリアムがネアに危険な態度を取ったのはここだけだったという、実はすごく貴重で珍しい回で、ここからはある意味ずっと良いお兄さん的立ち位置をずっと取りつづけている。もちろんこの時以上に仲良くなってもはや家族枠ではあるのだけど。私は温厚な人が突然危険人物になったりするのが死ぬほど好きなタイプなので、この時のウィリアムには興奮した。正直、こういう危険な部分がもっとあれば好きになったかもしれない。ちなみに、私が一番好きなウイリアムは、ノアが串刺しにされているところを助けにきた無表情で剣呑な態度のウイリアムです。あれは最高だった。

話戻。ことが終わり、抑え込まれたネアの首に齧りつかんとする(違う)ウィリアムを止めたのは相互間守護を結んだばかりのアルテアだったというのも最高。アルテアを止めるのはウィリアムで、ウィリアムを止めるのはアルテアなんだよ。

その後、ウィリアムからは慌てて距離を取るも、かといってもそもそも悪夢に放り込んだアルテアに頼るのもどうなのかと、迷うネアをひょい抱き上げるアルテアがとてもアルテアなんですよ。アルテアは、危険な目にあうと自分を頼れと言うくせに、無条件にネアが自分を頼るようになるとそれはそれでイラッとくるので、引き寄せておいて、ネアが自分を警戒するという状況が一番ベストになるという大変めんどくさいやつです。ある意味ネアは正解の選択を選び続けていて、本当にこの二人は薄氷の上を歩き続けて今に至ったと考えると(感涙)
この時代のアルテアさんの、優しさと冷たさのギャップが本当に好きだ。今や、優しさの塊にしか見えないから。

悪夢に怯えるネアを抱きしめて、どさくさに紛れてこめかみに口付けをするシーン、ここだ!私がすごく印象に残ってる初ちゅうシーン。こういう時のアルテアが死ぬほど優しくなるの本当にずるい。惚れてまう。私が。でも、ネアは絆されない。流石だ。ディノがいるからね。そして、戻ってきたら、アルテアは椅子になって横からディノの三つ編みが放り込まれるというわりと最近も良く見るスタイルに落ち着く。そういえば、この頃まだ椅子に抵抗があったんだなと。今や、椅子になってくれるんですねありがとうございますな感じなのに。過去の話を読むとどうしても今と比較して懐かしみでいっぱいになる。

そして、ウィリアムとのことを話してお仕置きは終わる。
おっとここでアルテアから”情緒”という言葉が出てきた。初じゃないか、違うかな。その後、ネアが、距離を置きます発言し、魔物たちをビビらせるも、この後ウィリアムは決してネアを怯えさせないように優しく接するようになるし、常に正解を選び続けたのがネアなんだよ。

私の記憶力がまじでゴミなので、先の展開が読めず、台詞一つ一つに、一喜一憂してしまう。記憶力ゴミで万歳。